特別なお客さん。〜あなたとの距離〜
「えっと……今、好きな人は…いるかな。」


私がそう言うと、テンションの上がる3人。

「え、え、え、詳しく〜!」
こういう話が大好きな三波は食い付きが速い。

そして、私は大原くんのことが気になっている、ということを話した。
同じショッピングモールで働く人で、うちのパン屋の常連さんであること。
そして、昨日初めてまともに話して、連絡し合っていることも。


「そんなドラマみたいなことがあるんだね〜。常連さんと、って。」
落ち着きながらも、関心する香織。

「心奈!頑張ってね!!」
そんなこと、茉由に言われたら頑張るしかないでしょ!!

「なにかあったら私に相談してね?♡」
「「三波には相談しない方がいい!!」」
すぐさま突っ込む香織と茉由。
思わず笑ってしまった。

「あなたの恋愛と、心奈の恋愛を一緒にしないの。心奈の純粋な気持ちを。心奈、応援してるから!まずは、その人のことを知って、ご飯行くとか!」

たしかに、小悪魔な三波のような恋愛は私にはできないよな〜。
香織のアドバイス!ありがたい!!

「そうだよね。まだまだ知らないこといっぱいだから…。一度はご飯行きたいな…。」


3人からのエールと、アドバイスを受け取り、私は頑張ろうと思った。

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