特別なお客さん。〜あなたとの距離〜
『レジ応援をお願いします。』
と店内に流れた。

「あ、行かないと。じゃ、また買いに行く!」

そう言ってレジに向かった大原くん。

レジに向かう大原くんの背中を見送った。

何か買おうかな〜とも思ったけど、そろそろ着替えなきゃならない時間。

2番目の列で接客をする大原くんをちらっと見ながら、私は更衣室へと向かった。



更衣室で着替え、メイクを確認する。
さっきも大原くんと少し話したけど、パン買いに来てくれるし、バイト終わってから話すし、気にしてしまう。


「よし!」

私は店へと向かった。




「おはようございます〜。」
「おはようございます!」

今日は癒しの美咲ちゃん。

「宮下さん、今日は厨房かレジがどっちします?」

「じゃあ〜…レジにしよっかな。」

「わかりました!私は厨房の方しますね!」

悩んだふりしときながらも、ずっと決めてた。
レジして、大原くんが来るのを待つ!

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