Days
神社までの道のりは遥かに軽かった。

「あ!こんにちは」


「こ、こんにちは…」



あんなに楽しみにしていたのに、
実際あってみると上手く話せなくて、
それからしばらく時間がたっても彼女の名前をきけないでいた。

それから境内に座ってそれぞれの学校の話をしていた。




「あ、のさ」


「うん?」


「君、名前なんていうの?」




僕はやっとの思いでその一言を口にした。
地面に置く手が汗で濡れていて
正直かっこ悪いと思った。



「え?あたし?
あれ、言ってなかったっけ…


あたしの名前は篠原舞だよ!君は?」



「僕は、舞浜隼人。舞…ちゃんは東京に住んでるんだよね」



「そうだよ、ここからはちょっと遠いんだけどね…。


…ねぇ、今思ったんだけど私達の名前、どちらも【舞】が着くね!
運命みたい…」




舞ちゃんの一言で僕の心臓は驚くほど跳ね上がった。
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