思い出は今ここに
波音side


私たちは女子寮の前の小さい庭園でベンチに座って海斗と翔を待っていた。



緋「こわかったねー。」

波「、、うん。」

緋「大丈夫?」

波「うん。でも、また厳しくなっちゃうよ。」

緋「そうだね、たぶん執事さんどこかでこの情報手に入れるしね!」

波「これ以上厳しくなるのはもう嫌だよーー。」


プルルルルプルルルル



電話がかかってきた。ディスプレイを見ると執事の名前で“神楽”と表示されていた。



緋「さっそく、かかってきたね、」

波「もう、嗅ぎ付けるの早すぎ!ごめん、ちょっと出てくるね!」



そういって、緋菜子のもとから離れて電話にでる。



波「もしもし」

神楽「聞きましたよ。無理やり連れて行かれそうになったんですって?」

波「別に大丈夫だよ!助けてもらったし。」

神楽「お父様には言いませんが、今後このようなことがまたあったら、言いますからね!」

波「はいはい、わかったから。じゃあ、ばいばい」



なんとか、無理やり切った。もう、いちいちうるさいな!
そして、緋菜子のもとへ帰ると海斗と翔がもうきていた。


波「ごめんね。おまたせ。」

緋「大丈夫だった?」

波「何とか」

翔「???なんのこと?」

波「ううん、なんでもないの。」


そうして、四人で買い物へ出かけた。

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