声にならない
平和と平凡
学校生活とは何てつまらないものか。
毎朝起きるたびに、ベッドの中でこう思う。
学校行きたくないって。
別にイジメられてる訳じゃないし、友達がいないわけでもない。
ただ、ただこの平凡な毎日が、退屈で仕方が無い。
何か刺激に欠けている、槙原 陸(まきはら りく) 17歳。高校2年、夏。
嫌々目覚めた俺は、母さんにガミガミ小言を言われながら家を後にした。
学校に行く足取りは重く、まるで足に鉛をつけられた囚人のようだ。
「陸ーーーーーー!!」
その時後ろからアホの叫び声が聞こえた。小学校からの腐れ縁で、今も友達の榊 信成( さかき のぶなり) 。
バカは声が無駄にでかい。
「お前声でかいから...朝からやめてくんない?」
のぶは俺の背中を思いっきり叩いた。
「お前昨日、あの高橋アンナに告られたらしいじゃん!!何秘密にしてんだよ!!」
もうこいつの耳に入るとは.... 厄介すぎる。というのも、女が絡むとこいつのウザさは半端ない。
「秘密じゃねー.....」
バシッッッ!!!!!
また背中を思いっきり叩かれる。
「で?陸くんの答えは?YESなの?
まさかNOな訳ないよな?」
「付き合ったよ」
「やらしー男だねお前は!女取っ替えてばっかりで!」
否定は出来ない。取っ替えてるつもりはないが、どの女も途中で飽きてくる。
なぜこんな俺が好きなのかも、理解に苦しむ。
「おっ!」
のぶが何かを見て立ち止まった。
俺もそれを見て立ち止まり、心の中でため息が出た。
「陸、おはよう。」
アンナが、俺の登校を校門前で待っていた。普通なら心躍るはずだが、なぜ俺の心は弾まないのか。
「じゃあ俺先教室いくわ。」
そう言ってのぶは走って行ってしまった。置いてくなよ......。
アンナは俺の腕にしがみつき、ニコニコしながらこっちを見ている。小柄で可愛いし、男からも人気がある。
「お昼ご飯一緒にたべようね!」
「あぁ...」
でたこれ。嫌なんだよね、女と昼飯食うの。話すことねーし。
時々俺は人間が欠けてるのではないと思う。女は好きだけど、扱いに困る。
どう接していいか分からない。
「それでね、この間クラスにいる気持ち悪いやつで、渡辺って知ってる?
そいつが....」
いつぽう的にに喋ってくる女だな。
俺が喋らないからか。
どうもこの機関銃トークが苦手なんだよね。
「....... ってことでまた昼休みね!」
「え?おぉ、じゃ」
話の殆どを聞いて無かった。
渡辺?............誰?
アンナは他のクラスに消えて行った。
俺はクラスに入り、席に腰を下ろした。
カバンから教科書を出してると、前から紙くずが回ってきた。開くと(1か月)と書かれていた。
手紙を回したのは、アホののぶではなく、もう一人のアホ、清水 隆一(しみず りゅういち)。こいつはアホだが、勉強の出来るアホだ。
要するにこいつが何を言いたいのかと言うと、俺とアンナが続くのは"一ヶ月"ということ。
にやけているリュウを睨みつけた。
うるせーな....。
俺の学校生活はこんな事の繰り返し。
平凡で退屈、それを平和といえばそうなのかもしれない。
でも、俺には何かが欠けている。
何か夢中になれるもの。
何か刺激的なものが。
毎朝起きるたびに、ベッドの中でこう思う。
学校行きたくないって。
別にイジメられてる訳じゃないし、友達がいないわけでもない。
ただ、ただこの平凡な毎日が、退屈で仕方が無い。
何か刺激に欠けている、槙原 陸(まきはら りく) 17歳。高校2年、夏。
嫌々目覚めた俺は、母さんにガミガミ小言を言われながら家を後にした。
学校に行く足取りは重く、まるで足に鉛をつけられた囚人のようだ。
「陸ーーーーーー!!」
その時後ろからアホの叫び声が聞こえた。小学校からの腐れ縁で、今も友達の榊 信成( さかき のぶなり) 。
バカは声が無駄にでかい。
「お前声でかいから...朝からやめてくんない?」
のぶは俺の背中を思いっきり叩いた。
「お前昨日、あの高橋アンナに告られたらしいじゃん!!何秘密にしてんだよ!!」
もうこいつの耳に入るとは.... 厄介すぎる。というのも、女が絡むとこいつのウザさは半端ない。
「秘密じゃねー.....」
バシッッッ!!!!!
また背中を思いっきり叩かれる。
「で?陸くんの答えは?YESなの?
まさかNOな訳ないよな?」
「付き合ったよ」
「やらしー男だねお前は!女取っ替えてばっかりで!」
否定は出来ない。取っ替えてるつもりはないが、どの女も途中で飽きてくる。
なぜこんな俺が好きなのかも、理解に苦しむ。
「おっ!」
のぶが何かを見て立ち止まった。
俺もそれを見て立ち止まり、心の中でため息が出た。
「陸、おはよう。」
アンナが、俺の登校を校門前で待っていた。普通なら心躍るはずだが、なぜ俺の心は弾まないのか。
「じゃあ俺先教室いくわ。」
そう言ってのぶは走って行ってしまった。置いてくなよ......。
アンナは俺の腕にしがみつき、ニコニコしながらこっちを見ている。小柄で可愛いし、男からも人気がある。
「お昼ご飯一緒にたべようね!」
「あぁ...」
でたこれ。嫌なんだよね、女と昼飯食うの。話すことねーし。
時々俺は人間が欠けてるのではないと思う。女は好きだけど、扱いに困る。
どう接していいか分からない。
「それでね、この間クラスにいる気持ち悪いやつで、渡辺って知ってる?
そいつが....」
いつぽう的にに喋ってくる女だな。
俺が喋らないからか。
どうもこの機関銃トークが苦手なんだよね。
「....... ってことでまた昼休みね!」
「え?おぉ、じゃ」
話の殆どを聞いて無かった。
渡辺?............誰?
アンナは他のクラスに消えて行った。
俺はクラスに入り、席に腰を下ろした。
カバンから教科書を出してると、前から紙くずが回ってきた。開くと(1か月)と書かれていた。
手紙を回したのは、アホののぶではなく、もう一人のアホ、清水 隆一(しみず りゅういち)。こいつはアホだが、勉強の出来るアホだ。
要するにこいつが何を言いたいのかと言うと、俺とアンナが続くのは"一ヶ月"ということ。
にやけているリュウを睨みつけた。
うるせーな....。
俺の学校生活はこんな事の繰り返し。
平凡で退屈、それを平和といえばそうなのかもしれない。
でも、俺には何かが欠けている。
何か夢中になれるもの。
何か刺激的なものが。