僕らのはなし。①


2日目…朝、少し遅めに起きて、用意された朝食を柚瑠と話しながら食べた。
他の4人はまだ寝てる。

さすがマイペースな奴等だ。


昼前にそれぞれに起きてきて、食欲はないのか食べてなかった。


私達はソファで話していたら、伊崎が此方にやって来た。

「悪いけど、こいつ借りる。」
「はぁ?何勝手に。」
「良いから。
ダチ頼んだ。」
「柚瑠!!」
「湊!!」
伊崎は私の意見は無視で、柚瑠を四宮さんに頼んで、腕を掴んで歩き出した。

四宮さんは、私と柚瑠がお互いを呼びあってるのを見て、呆れた顔を見せていた。


「何処行くの?」
「着けば分かる。」
それだけ言って、車に私を押し込み自分も乗り込むと目を瞑ってしまった。

どうやら、まだ眠いらしい。

でもそんなに遠いところじゃなかった。
数十分海沿いを走って、着いたのは港みたいなところだった。

「此処、何?」
「港。」
「何?
いきなり名前…」
「じゃなくて、此処が見た通り港って言ったんだ。」
そう言われて、確かにそうだと思う。

ちょっと恥ずかしい。

「あっ、そうだよね。
うん。
じゃなくて、私が聞きたいのは此処で何するの?」
「用があるのは此処じゃない。
まだ途中だ。
これからクルーザーに乗って移動する。」
「そう。」
もう此処まで来たら、逆らうのも時間の無駄だし、自分で知らない土地で動き回れない。
別に私を悪いようにはしないと思うし。


だから、私は黙ってついてく事にした。





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