僕らのはなし。①


誰も反対なんてせず、普通にバスタオルとか未使用のパパの下着やジャージを貸し出して、伊崎をお風呂に案内した家族に呆れ、私はもう無視する事に。

だけど、後々後悔する事になる。


伊崎がお風呂からあがってくると、少しいつもとは違う奴に少しきゅんとしたのは誰にも秘密。


ジャージは伊崎が着るとパパより背が高いので、7部丈のようになっていた。


それを見て誉めちぎる私の家族。
客間から出てきたママは何故か嬉しそうに2組の布団を敷いたのを見せてきた。

「はい。
2人でどうぞ。」
「思い出すなぁ。
ママと初めて迎えた夜。」
何故か私までもを投入しようとするママに続いて、ママとの初夜を思い出して顔を緩ませるパパ。

私の怒りのボルテージが上がるのは確実だった。

「ママ!パパ!!
いい加減にしてよ!!」
近所迷惑だろうが何だろうが黙ってられず、珍しく私は両親に向かって怒鳴った。




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