僕らのはなし。①


「どうしてここに?」
「星野と話しに。
いろいろされてるみたいだったから。」
「そう。
心配してくれてありがとう。
でも先輩、まだ未成年でしょ?
学校で話してくれれば…」
「星野が俺達と距離置きたいって言ったんでしょ。」
「そっか。
ごめん…勝手言って。」
「そこは自覚あるんだ。
で、星野。
どうするつもり??
あの男とどういう関係なのか聞くつもりはない。
けど、俺は純だったから君を手放した。
相手が純だったから身を引いたんだ。
後悔させないで。
じゃ。」
それだけ言って、先輩は出てってしまった。


先輩が言った事どこまで本当なのかわからないけど、私は暫く部屋に残ったままでボンヤリ考えていた。


いろいろ考える事が多過ぎて、疲れたってのもある。

パパがクビになったのも、デートの事も伊崎は悪くないし、申し訳ないと思ってる。


伊崎を突き放せば少しは楽になるのかと思った。
でも、伊崎を遠ざけて余計に苦しくなった。


いつの間にそんなにアイツが大きな存在になってたんだろう…。





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