僕らのはなし。①
「出来た。」
「えっ先輩?」
出来上がったホットケーキをお皿の上に乗せると、大量に先輩がメープルシロップかけたのでさすがに驚いて呼んだ。
「元気が出る薬。
はい、どうぞ。」
微笑んでそう言われたら、何も言えず少し多めにかかったホットケーキを食べ始めた。
先輩も自分の分を一緒に食べ始め、2人無言で食べた。
でも、凄く美味しく感じた。
何でかな??
「ご馳走さまでした。」
両手を合わせてそうお礼を伝えた。
「少しいつもの星野に戻ってきたみたいだね。
じゃあ行こうか。」
「へっ、何処に?」
急に言われて何処に行くのか分からずすっ頓狂な声が出てしまった私なのだった。