僕らのはなし。①


「えっ、結城さん?」
「ちょっ、ヤバイよ!!」
「どうすんの?」
「星野に何した?
もし彼女に何かあったら、絶対許さない。」
ネックレスを持ってる腕を無遠慮に掴み上げるとそう言った。

ネックレスを取り上げ、腕を少し乱暴に離すと女達は半泣きで走り去った。


でも、そんな事全然何とも思わなかった。
俺にとって一番大事なのは星野の安全だから。


彼女が無事なら何でも良い。


だから、どうか無事に帰ってきて。
笑顔が見られれば、例え純に向けたものだったとしても構わない。




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