僕らのはなし。①
ー純sideー
星野が寝たのを見届けると、星野が眠る客室を出て陣達に電話をかけた。
「純か?
大変なんだ!!
俺ら、昨日から今回の事調べてて、男が誰なのか突き止めたんだ。
そいつに吐かせたんだけど、犯人は…」
「星野のダチだろ?」
「何で分かったんだ??」
「アイツ、1人で俺んとこ来て呼び出してきて、例のホテル行ったら、星野の写真がベッドの上に散乱してて、星野の悪口言ってやがった。
一見友達に裏切られた可哀想な女演じてたけど、明らかに変だろ?」
「確かに。」
「星野に危害が行く可能性もある。
だから、そいつ捕まえて来てくれ。」
「了解。
もう、新が手配してる。」
「大変だ!!」
陣と電話越しに星野のダチを話をつける為に連れてくるように手配するように話してると、向こうで新の声がした。
「ちょっと代われ。
純、問題が起きた!!」
「何だ?」
「例の女が姿を消した!!
昨日分かってから、いつでも純のとこに連れていけるように人をつけておいたんだ。
けど、今日まかれた。」
「マジかよ?
探せ!兎に角探せ!!」
「もうやってる!
ちょっと待ってろ!!」
そう言って、電話が切れた。
俺の想像通り、アイツが星野を傷つけた黒幕なら、相当イカれた奴だ。
何とか星野に危害が行く前に見つかってくれ。
心配になった俺は、もう一度星野が眠る客室に確認しに行く事にした。
星野がいるはずの部屋に行くと部屋には誰も居なくて、窓が開いていた。
「あんのバカ…。」
そう呟いてると、携帯に着信が入った。