僕らのはなし。①
「伊崎様?」
「お前…。」
かかってきたのは星野の携帯からなのに、話してるのはあの女らしい。
「星野、どうした?」
「無事ですよ…今のところ。
私が許せないのはあんただから。
この子が心配なら、今すぐ学園のラウンジに来な。」
そう言うと、電話を切られた。
走って向かいながら、かかってきた電話に出る。
「純?今星野と一緒か??」
「いや、星野がヤバい事になった。」
「マジかよ!
まさか、お前1人で向かってんのか??」
「星野が危険だからな。」
「アイツは相当ヤバいぞ!
俺らも行くから待ってろ!!」
「それじゃ駄目だ。
星野を守れないんだ。
じゃあな。」
そう言うと、電話を切って全力で走り出した。
星野、待ってろ。
お前には絶対何もさせない。
俺が必ず助け出してやるから。