僕らのはなし。①
「伊崎?」
「星野…大丈夫か?」
「もう…良い。」
私達がお互いを心配していると、伊崎の向こうにいた花がそう呟いて男達と出ていくのが見えた。
「もう!バカ!!
私なんか少しぐらいやられたって大丈夫なのに。
どうしてよ!!」
「バカはお前だろ。
星野…俺、お前が好きだ。
だから、もっと自分の事大事にしろよ。」
そう言って、また抱き締められた。
身体中痛め付けられて痛いくせに。
傷だらけの顔で言われた告白。
今までからかわれてるとか…そんな風にしか思えなかったけど、初めて信じても良いんじゃないかと思えた。
それから病院に行った。
案の定、入院する事に。
連絡して駆け付けた四宮さんと神崎さんも伊崎のボロボロながら無事な姿を見て安堵の息を吐き出すと、いつもの感じで伊崎をからかっていた。