ただ隣にいるだけで


が、

「もうめんどくさい!そんなに教えてもらいたいなら、恋夏ちゃんに教えてもらいなよ!」

と佐々木君のしつこさにちょっとキレながら、モエちゃんが突如言い出した。


「「えっ!」」

私と佐々木君が声を合わせる。

「森岡さんが困ってるだろ!」

私が固まっていると、佐々木君が助け舟を出してくれた。

「なによ!ホントはうれしい癖に!」

とからかうように言うモエちゃん。

「ちげぇよ!ただ、森岡さんに迷惑だろ!」

と佐々木君。


「どうなの、恋夏ちゃん!」
「どうする?森岡さん!」


声を合わせる二人に、


えぇーい!どうにでもなれー!


「えっ、えっと……私でよければ」
言ってしまった…



「「えっ、いいの!?」




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