ただ隣にいるだけで
学校につくと、下駄箱で愛ちゃんに会った。
「おはよう。愛ちゃん。」
「おは…!どうしたの足!?」
私の血の垂れている足を見つめてそう言った。
「あはは。こけちゃった。」
「恋夏らしくないなー。なんかあった?」
何もなかったわけじゃないけど、私は心配かけないためにも「なにもないよ」と応えた。
「まぁいいよ。取り敢えず、保健室いこっか。」
愛ちゃんに付き添われながら、保健室に行って手当てしてもらった。