ただ隣にいるだけで


すると、

「ちゃんと言わないと、怒っちゃうよ!」

とおどけながら言った。


だめもとでも言ってみようと思った私は、

「実はね、私友達にも勉強教えてるんだけど、佐々木君と苦手なところが同じだったの。だから、友達の分と一緒にこれつくったの。
よかったら。」

そういって私はプリントを差し出すと、


「うそ…。ありがとう。

佐々木君の顔がパァッと輝いた。

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