ただ隣にいるだけで


階段を降り、玄関へ向かっていると、

「おっ!森岡!」

と大雅君が走ってきた。

「大雅君、これから部活?」

大雅君はサッカー部に所属している。


「そうだよ。森岡は?」

「私は今日は塾だから、休むの」


「そっか…塾ってどこの?」

「駅前にある塾だよ」


「そっか、俺も塾いこっかな」

「おいでよ!」


といつも通りの会話をしていると、

「あー!大雅君がナンパしてるぅ」
< 8 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop