愛情と大木

初めの種

愛って何？
逢うなんて
思ってなかったし
合うとも思って
なんかいなかった
全く見知らぬ
出会いから始まる

『愛なの?』

恋ってヤツかもね
まだ ２人の心の畑に
種を埋めただけ

２人が 頑張って
種から
鮮やかな緑の芽が
出てくるんじゃないかな
『鮮やかな緑の芽が
出てきたら
愛なの? 』

何年もかけて
色んな肥料を
蒔いて
芽は育ち始める
ケンカと言う肥料
優しさと言う肥料
温もりと言う肥料
悲しさと言う肥料
虚しさと言う肥料
嬉しさと言う肥料
この肥料を２人で
辛い日々を乗り越えて
頑張って蒔いたら
ようやく
芽は大きな葉を
付けはじめ
きれいな花が咲くんだ
２人が 一生懸命に
咲かせた花
愛で咲かせた花

『愛情って?』

２人が
花を枯らせないようにと毎日 毎日
肥料や水をかかさず
かけたり
花が枯れそうに
なったら
体を張って
守ってやったりする事で花は
立派な果実に
なるんだ
小さな芽だったのが
いっぱいの愛で
ついには
大きな大木になるんだ でも 愛は一生懸命に
育てても
同じ様には
いかないし
形だって変わって
いっちゃう

『愛が無くなっちゃったの? 』