浮気男に逆襲を![番外編集]
成り行きWデート。
アッくん先輩と付き合い出して、早2ヶ月。
8月中旬、夏休み最終日。
ジリジリと照りつける太陽の下、あたしと彼は初めて一緒に遊園地にやって来た。
「いや~、いい天気だねぇ」
婆ちゃんテイストでう~んと体を伸ばす。
先輩はクスクス笑いながら、ポンッとあたしの頭に手を乗せた。
「晴れてよかったな。これで思う存分遊べる」
「だね~。何かめっちゃワクワクしてきた」
「りん、絶叫系イケる?」
「モチのロンです」
「え。古い」
「そこは気にしたら負け」
というおなじみのアホいやりとりの末、あたしたちはどちらからともなくジェットコースターの方向へと歩を進めた。
ま、息ぴったりってやつですな。はっはっは。
などと全力でノロケた辺りで、ようやく目的地に到着。
長ぁーい列の最後尾について、順番がまわってくるのを待つ運びとなった。