LoVendoЯ~あの日の約束~
私は伊藤明日香。
ごく普通の女の子。
今日は入学式。
今日から高校1年生になる。
そんな私の日課は毎朝ここに来ること。
家から歩いて20分ほどの
距離にある。
浜辺に座って、ただ海を
眺めるだけ。
ここに来ると嫌なことだって
忘れられるの
「さてと、そろそろかな。」
私が立ち上がり、制服についた砂を
払っていると
「明日香〜!」
聞きなれた声がした。
振り向くと、こっちに向かって
大きく手を振っている
女の子が。
肩に付くか付かないかの
黒い髪。
スラッとした身長と長い手足。
遠くから見ても本当に美人だと思う。
あたしは彼女のところまで
歩いていき
「おはよ。」
「おはよ、明日香。」
彼女の名前は立花 唯。
小さい頃からずっと一緒で
あたしの1番の友達。