LoVendoЯ~あの日の約束~






ここから私たちの通う
星南高校は歩いて15分くらい。


家から近いって理由だけでなく
制服も可愛いし、学校行事とか
ここなら充実できる!って思ったの。


苦手な勉強も唯に教えてもらいながら
なんとか合格できた。


そして晴れて今日から星南生です!




「入学式か〜。ワクワクするね!」

「どうせ唯はイケメン目当てでしょ」

「あ、バレた?」

そんな他愛もない話をしながら
学校へ向かった。


学校へ着くと、もう既に1年生で
溢れていた。



クラス分けの紙が張り出されてるらしい。


「今年も一緒になれるといいね」

私と唯は今までクラスが離れたことが
1度もなかった。

私達は人だかりをかき分けて
クラス分けの紙の前に立った。



伊藤明日香...伊藤明日香...

1組じゃない。2組でもない。3組...


あった!3組だ!
下の方を見てみると唯の名前もあった。




「唯、3組だよ!今年も一緒!」
「まじ?!良かった〜!!」



今年も唯と一緒とか嬉しすぎる!!




私達は教室に向かった。

教室の扉をガラガラっと開けると
中にいる人達が一斉にこちらを見た。




うっ...。こうゆうの苦手...。



「ねぇ、あの子可愛くない?」
「ちょっと茶髪っぽい子でしょ?」


「あのショートヘアの子レベル高くね?」
「めっちゃ美人じゃん!」




ヒソヒソ話してるようだけど
全部聞こえてます...。


そして唯は茶髪じゃなくてれっきとした
黒髪です!


「なんか茶髪とか言ってるけど唯の髪
太陽に当たると茶色に見えるのかな?」


私がそう唯に聞くと唯は

「ハァ..。アンタのことだっつーの。」

なんか1人でブツブツ言い出した。

「えっ、何?聞こえないよ」

「なんでもない。座席表見に行こ!」

むぅ..。教えてくれたっていいじゃん!




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