今日から俺の妹な。
もう、過去に囚われるのはやめよう。



「よしっ!」



ガバッと体を起こすと、真っ赤に染まった夕日が窓から差し込んでいた。



希望とか、未来とか。



綺麗事かもしれないけれど、それにすがって足掻いてみるのもいいかもしれ



ない。



桜が舞う時季にはそう心に決めていたのだから。



だから、ね?



「お父さん、お母さん、私、がんばるから。そこからずっと、…」



見守っててね。


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