今日から俺の妹な。
「そんなことないですよ。ただ、あのときは、びっくりしたっていうか…そ



の、わけわからなくて…」



本当は見とれてました、なんて言えるはずがない。



「嘘は感心しないけど。まぁ今日のところは騙されてあげるよ」



その言葉に、自分の眉間にしわが寄るのがわかった。



先輩は優しくて、包むような温もりがあるけれど、たまに見透かしたように



心を読む。



まるで嘘をつくと案じていたように。



読まれることが、怖い。



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