今日から俺の妹な。
「え、と、せん…ぱい。その、あの…」



しどろもどろになりながら言葉を作る。



けれどもう言いたいことが自分でもわからない。



「凛ちゃん、」



「なっ、んですか」



「ごめんね。冗談」



ペロッと舌を出して肩を竦める先輩。



その姿は文句の吐けようが無いほどに可愛いのだけれど。



「じょっ、冗談?!」



「ごめんごめん。つい反応を見たくて」



そしてまた綺麗な笑顔で笑い出す始末。



…私の焦りはどこへ。



ていうか先輩、私をからかって面白がってるだけなんじゃ…。



うん、きっとそうだ。



そんな気しかしない。



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