今日から俺の妹な。
「はぁ…」



心底から吐き出すようなため息に、立っていた先輩が。



「まぁまぁ、ゆっくりしてってよ。疲れたときは甘いもの、だよ」



にこりと。



こちらもまた爽やかな笑みをプレゼントしてくれる。



笑って誤魔化そうとしてるのか、この二人は。



そんな風に思ったけれど、ケーキバイキングに来ていたと自覚した途端に空



き始めるお腹。



「は、はい…」



これ以上このままってワケにもいかないからとりあえず食べようかな。



「美麗、ケーキ取りに行こっか」



「うん!」



声をかけると嬉しそうに立ち上がる。



「さっ、今日はいっぱい食べるぞー!」



そう言ってショーケースへと向かっていった。



残された私はといえば。



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