今日から俺の妹な。
―甘い考えに浸っていられたのはこれが最後。



日常なんてものは一瞬のうちに崩れ去る。



この瞬間から、小さな音を発てながら。



今はまだ小さな小さな歪みだけれど、やがて大きな闇へと巨大な何かへと



姿を変えていくのである。



こんな風に緩やかな日々を過ごせていたのが幸せだったのだと気づくまで、



あと何回笑えるだろうか。








時間はもう、無い。








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