今日から俺の妹な。
「大丈夫よ。貴女は一人じゃないのよ?」



「…っく」



…泣いてる?



でも、なぜ?



「大丈夫。大丈夫。辛くても、みんなが貴女を助けてくれるわ」



「…。」



「お友だちだっているでしょう?必ずその子たちが…「うるさい!そんな



の!…どうして先生にわかるんですか!?私の気持ちなんて、絶対、絶



対…っ」



辛いってなんだ?



どうして凛はこんなに取り乱している?



いくつもの疑問が頭に浮かぶ。



…まさか!



いや、でも!



勢いよく廊下へ飛び出すと、驚いた顔をした先生と、バタバタと駆けていく



凛の後ろ姿。



この姿を見るのは二回目。



けれど、前とは違って、その背中がとても小さく見えた。


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