今日から俺の妹な。
私の中では、こういうことを決める時は、前々から相談しあいながら、



徐々に意識を固めていく、というイメージだったのだけれど…。



高校は違うのか…?



それとも、この先生がゆとりを持って話をしてくれなかっただけ、とか…?



どうしても後者のような気がしてならない。



だとしたら、もう少し早くにお話を頂きたかったものだ。



けれど先生に向かってそんなことは言えないから、



「はい、ありがとうございます」



とりあえずこれで、会話を終了させる。



期限を告げられた私に今できることなど、一刻も早く、この場所から立ち去



ることくらいだ。



どうも『職員室』は好きになれない。



特にお咎めがあるわけではないけれど、変に視線を浴びているようで緊張す



るのだ。



失礼しました、と誰にともなく告げ、ドアを閉めた。
< 4 / 154 >

この作品をシェア

pagetop