今日から俺の妹な。
「こ、香山くん?」



「え? あ、なんですか?」


凛の背中を見つめて、申し訳なさそうな、泣き出してしまいそうな顔をする



先生。



そして。



「私、あの子を傷つけてしまったの。あの子の本音を、心の内を、知ろうと



していなかったのかしら…」



グッと、喉がつまった。



今までの会話を聞いている限り、先生はちゃんと寄り添っていた。



本音を求めているということが、なによりの証拠だ。



それを突っぱねた凛。



そこまで自分を保てなくなるようなこと、か。


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