今日から俺の妹な。
真実を知る者
―玲side―
「はぁっはぁっはぁっはぁっ」
吐いても吐いても、次から次へと出てくる息。
足を全速力で動かしながら、あの世へ行けそうな場所を探す。
どこだ。どこにいる。
ありとあらゆる場所に足を向けては、その姿を見られないことに苛立ちが積
もっていく。
早くしないと、あいつは本当に逝ってしまう。
葬式場ですれ違った時の、あの目。
一心に何かを見つめて、こんなときなのに希望に満ち溢れた目をしていた。
そして、悟った。
あいつは…
死のうとしてる。
死ねば母親たちに会えると、そう信じこんで、どこかへと向かって行った。
「はぁっはぁっはぁっはぁっ」
吐いても吐いても、次から次へと出てくる息。
足を全速力で動かしながら、あの世へ行けそうな場所を探す。
どこだ。どこにいる。
ありとあらゆる場所に足を向けては、その姿を見られないことに苛立ちが積
もっていく。
早くしないと、あいつは本当に逝ってしまう。
葬式場ですれ違った時の、あの目。
一心に何かを見つめて、こんなときなのに希望に満ち溢れた目をしていた。
そして、悟った。
あいつは…
死のうとしてる。
死ねば母親たちに会えると、そう信じこんで、どこかへと向かって行った。