今日から俺の妹な。
「ありがとうございます」



私はまだ、大人の庇護が無ければ生きていけないような子供。



だから、現実的に考えて、この話を断る選択肢なんて残されていない。



きっと生徒会長のことだ。



生徒の身に起こっていることくらい把握しているのだろう。



でも、だからって、家にまで置いてくれる?



こんな出来すぎた話、あるわけがない。



そんな夢物語を抱いて、どうするんだと。



そう思う。



なのに。



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