今日から俺の妹な。
待って、でも、そんなの…



「それに、今すぐとも言わんよ。」



「ありがとうございます!」



そんなの、先輩が苦しいだけじゃないの。



それにこうなることくらい、このお父様だったら予測できたはず。



なのに…。



「じゃあ、部屋に行ってゆっくりしよう。ね、凛、ちゃん…?」



こんなの、私が涙を流せるような場を作ってくれたみたいじゃないか。



私の気持ちが落ち着いてから話すために。



そして今の私が本当の意味で、覚悟できているのか、確かめるために。



ああ、もう、どうして。



流しきったと思っていたのに、また溢れちゃうじゃないか。



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