今日から俺の妹な。
電車に乗り遅れたと撃沈する私に先輩が投げ掛けた言葉。



『なんだ、そんなことか。それなら車に乗っていけばいいよ。ま、元々そう



する予定だったけど…』



聞いて唖然。



うん、もう本当に唖然だ。



きっと私は口を開いたままの間抜けな顔をしていただろう。



一時停止している間も先輩はそそくさと身支度を終え、私の手を引き車に乗



り込んだ。



そして。



同時に車から降りると必ず怪しまれるという話し合いの結論の元、校門の少



し手前に車を停め、別々に門へと向かったのだ。


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