今日から俺の妹な。
「その美麗ちゃんって子は信用してもいいのかな?」



一番はやっぱりこれだ。



近くにいる存在ほど、気づきにくくて仕方ない。



「はいっ!そこは心配しないでください」



言い切った彼女の顔に疑いの色は全く見られない。



「そっか、ならいいんだ」



その言葉が、確かであるならば。



必要以上に探るのは悪い。



目の前にいるこの子一人すら信用できなくなったら、俺は…



「じゃあ、秘密ってことでいいですか?」



俺は…。



「あぁ、いいよ。けれど凛ちゃん」



      、なんて。



そんなはずないのに。


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