【超短】智也くんと亜季ちゃん。
普通の奴なら揺らぐかもしれない
こいつ簡単にヤれそうとか
そんなことを考えるかもしれない
だけど相手が吉見だからなのか
それとも俺の性格がおかしいのか
そんなことすら思えなかった
「ちょっ、吉見の胸でかくね?」
「うっわマジだ。……あれは簡単そうだな」
「ちょっと声かけてみよーぜ?」
ふと俺の近くから
そんなくだらない会話が聞こえてきた
「ったく、どいつもこいつも」
ここまでくると呆れてくる
男がいかに馬鹿な生き物なのかを
晒されているような気がして
それと同時に俺のなかで
もう1つの感情が芽生えた