トモヒーとアイツの何日間(3)

「あーーー。暇だね。」
ハッシュが言った。

「暇で何より」
俺が言う。
電車賃が勿体無いと言うので一駅分歩く事にした。

外は秋の気配がしはじめ、雲も入道雲からウロコ雲やすじ雲など、秋特有の雲がチラホラ見えた。
「夏はいろんな事があったなー。」
俺がしみじみ言う。
「そんなに何かあった？」
と、ハッシュが不思議そうに聞いた。

・・・。
「え？いや、何かあったも何もさ。ホラ、園田さん一家とか橋本さんとかさ！」
俺が少しだけイラッとしながら言うと、ハッシュはよくやく分かったように

「あぁ！」
と言った。

あぁ！じゃねーよ！こっちは死にかけたんだぞ！？
と言う言葉が出かかったが、辞めておくことにした。
しかし、やっぱり橋本エリアマネージャーの車に居たのは腹が立つ！

腹が立つね！