金木犀の手紙
「じゃあ、お姉さんのパンと一緒に食べましょう?」
お店の人は言うとふたりを食卓へと招きます。
ふたりはお母さん手作りのお弁当と、クッキーよりもケーキよりも甘い、いい匂いのパンを並べてにこにこ笑っています。
「それじゃあ食べましょ?」
「「いただきまーす」」
お姉さんのパンを食べた男の子は、その生地がとてもふかふかしていることに気付きました。
「……おいしーっ!!」
その言葉に釣られた女の子もふかふかのパンに口を付けます。
「すごくおいしい!」