カレとカノジョの関係。





「俺の言った…意味?」




わけが分からず一誠を見上げれば、返ってくるのは呆れたような瞳。




「ほんとにバカ…短足チビ鈍感バカ」



「ちょっ、短足とチビ今関係なくない!?」



「でもそんなお前が好きだ」



「…………………………は?」






サラッと。



まるで流し素麺のようにサラッと。




今なにか





物凄いことを言われたような気がする。






「…えー、


今なんて?」







うん、聞き返そう。こういう時は。






「…二回も言うかバカ」





な、なんて心の狭い男だ!




なんて、そんなこと思ってる場合じゃない。





そうこうしている間に、ゆっくり近づいてくる一誠の顔。




あと、10センチ。



あと、5センチ。







あと……






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