カレとカノジョの関係。
「やっぱり。今日遊園地ってこと忘れてるでしょ?」
「は?遊園地…?」
暫しの沈黙の後
「やべっ!今何時?」
「9時15分。もう家出ないと間に合わないよ」
「今用意するから待ってろ!」
クルッと身を翻し、物凄いスピードで階段を駆けあがっていく一誠。
「今日明美さん達はー?」
一誠が準備する間暇になったあたしは、勝手に一誠の家にあがり待たせてもらうことにする。
「夫婦で旅行だってさ!気楽なもんだろ?」
「いいじゃん仲良くて」
そう言っている間にも、二階からはドンガラガッシャン!と何やら音が…一体何が起きているのか。
「お待たせ!」
5分くらいして完璧に身支度を整えた一誠がおりてきた。
「さすが。普段から寝坊に慣れてるだけあって準備は速いね」
「うるせー。行くぞ!」