カレとカノジョの関係。
ニコッと微笑んだ神谷くんは、まだ絶賛パニック中のあたしをよそに綺麗なフォームからボールを投げた。
「えぇ!?ちょ待っ…」
カコーン!
「…大丈夫、勝てばいいだけの話だよ」
呆然と、綺麗に倒された10本のピンを前に立ち尽くすあたしを、神谷くんが柔らかい瞳で見つめる。
「次は絶対負けない、んでしょ?」
か…神谷くんて…
神谷くんて…
自分のボールを置いた神谷くんが、あたしが選んだ8ポンドのボールを手渡して。
「はい、次は希咲ちゃんね」
…神谷くんて…
ドS!?
じゃなくて
あ、あたしのこと…好き…だったの!?