カレとカノジョの関係。
「だから、もう一度しよう。いつかまた」
「お、おぉ…」
「とりあえず今は、保健室行ってきたら?」
「えっ」
神谷くんの言葉に、一誠が気まずそうに口を結ぶ。
…やっぱり気づいてたんだ、神谷くんも。
「神谷くん、ごめん。
あたし一誠を保健室につれてくから、先生に言っといてもらっていい?」
「うん、了解」
「は?ちょっと待てよ、だから俺は大丈夫だって…」
「嘘つかない!」
「いて!!」
「あっ…ごめん!!」
思わず、ついいつものクセで一誠の肩を叩いてしまった…。
一誠はというと、すごく痛そうに顔を歪め、右手で肩を摩っている。
「ほんとごめん…!
って、やっぱり痛いんじゃん!」
「うるっせーな、お前がバカ力なんだよ、バカ!」
心なしか涙目の一誠。
「早く行こ!一誠!」
「…わかった、わかったから引っ張んな!」