カレとカノジョの関係。
♡8 二人きりの保健室
「打撲ね。たぶん骨に異常はないと思うけど、もし痛みがひかなかったら病院で診てもらって」
保健室の先生の言葉に、あたしはとりあえず、ホッと胸を撫で下ろす。
よかった、骨にヒビとか入ってなくて…。
「今日は、とりあえずシップを貼って…」
その時、保健室の電話がけたたましく鳴り響いた。
「はい、保健室です。…あ、はい、わかりました。すぐ行きます」
「呼び出しですか?」
「うん、ちょっとすぐに行かなきゃだから、高倉さん。はい、これ」
そう言って、あたしにシップを手渡す先生。
「これ、湊くんに貼ってあげて」
「えっ、あたしがですか!?」
「当たり前じゃない。
じゃぁ、処置が済んだら早く教室に戻るのよー」
そして先生は書類を持つと、サッサと保健室を出て行ってしまった。