アナザー…
「攻撃意欲、非常によし、戦闘技術規定内大幅にクリア…」

少女は無線機になにやら言っている。
それを見る一同は混乱で声すら出せない。
かのじょはなんだ?
四人がかりで手も足も出せなかった怪物をいとも簡単に倒してしまった。もはや恐怖すら感じてしまう。
少女は振り返った。

「危なかったね、刑事さん♪」

少女はクスリと笑った。
まだ高校生ぐらいだろうか。
全くもってさっきのはりつめたようなオーラを感じない笑顔だ。
その時、遥斗は我に帰ったように声をあげた。

「おまえ、彩!!!!」
「知り合いか?」

英治が問う。
遥斗が頷いた。

「こいつ、真宮彩(まみやあや)は俺の命の恩人です。」

「なるほどな。なぜ君がここに?」

「それはね…」
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