一人になるということ
「良く考えてみろよ、今お前に出来ることはなんだ?お前の大切な奴らを守る為には何が出来る?」

『私に…出来ること…』

「そうだ、お前が俺の物になれば皆幸せに暮らしていけるんだ」

『幸せに…………』

そうか…そうなんだ…私が斗真さんの所へ行けば…皆は幸せなんだ…

「答えは1つだろ?詩」

『私は…斗真さんの元へ…行きます…』

「じゃあ…」

『でも!1つだけお願いを聞いて下さい…私の誕生日…7月7日まで、待って貰えませんか…お願いします…』

斗真さんに組み敷かれる私の目からは涙が溢れていた…

「わかった…ごめんな、泣かせるつもりは無かった…」

そう言って斗真さんは私の手を解いて上からどいてくれた

『それじゃあ…7月7日に、詩を迎えに行く…それまで楽しんでくれ』


そう、私は約束した



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