一人になるということ
俺の目からは…涙が溢れていた…
いくら手で拭っても止まることは無い
「………っ…くっ………ぅっ…」
詩は何を1人で抱え込んでいたのだろう、なんでそんな彼女に気付いてあげられなかったのだろう…
それが、とても悔しかった…
気付いていたらきっとこんなことにはならなかったんだ…
「…………らべっ…詩っ……!!!!」
「ごめん、な………っ…」
「本当に…ごめんっ…………」
自分の無力さを思い知った…
誰に聞いても何を聞いても詩が何処へ行ったかもわからない…
何もできない……
「クッソっ………!!!!」
それからは…どうやって家に帰ったのかすらわからない……