一人になるということ
「またまたー!嘘つくなよー!洸君激おこプンプン丸だぞ~」

「おえええええ~」

「マジで吐かないでよ、俺ガラスのハートなんだって…」

小野寺は壁に手をついて泣いている振りをした

「俺がそのへなちょこなハートなんて潰してやるー!」

「ギャーーー!」

「静かにしなさいっ!!!!」

「あ、先生、スイマセンでした~、うちの小野寺が」

「おぉぉぉいっ!!!!なんで俺だけなんだよ!?」

「小野寺さん、次からは気おつけるのよ?」

「先生まで!?なんで俺だけ!?」

「それがお前の運命だ、諦めろ…」

「やだぁぁぁぁ!!!!俺そんな人生ヤダぁぁぁぁ!!!!」

『あれ?なんで小野寺君泣いてるの!?』

小野寺が泣き叫んでいる所に来たのは恋羽だった。

「ああ、いつものことだー、ほっとけほっとけ、はははっ!」

『未月君が泣かせちゃったの?』

「俺ハソンナコトシナイヨー」

『思いっきり片言だよ~』

そこで授業開始のチャイムが鳴った

「あっ!小野寺のせいで授業始まっちまった!ほら!小野寺行くぞ!」

「うえぇ~ん、全部俺のせいにされるよ~俺ってなんて可哀相な種族なんだ~うわ~ん」

泣き止まない小野寺を引きずりながら教室へ行った。

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