一人になるということ


私は早めに来てしまって校門前で未月君を待っていた

少しでも未月君と一緒にいたかった

それまで時間がもうない

今日は7月5日…
私の誕生日は7月7日…
あの『約束』が迫ってくる…
誕生日が心の底から嫌なのは初めてだな…

ずっと一緒にいたかった。ずっと一緒にいたい…本当は離れたくないよ…

でも、私はあなたを守る

あなたを守れるなら何だってする

だから、時間が許す限り、一緒にいたい…

『遅い時間にデートなんて、迷惑だったかも…』

でも…ごめんね、一緒にいたいんだ…
思い出をいつでも思い出せるように…

「ハァハァっ、ごめん!待ったか!?」

『ううん、大丈夫だよ龍介君』

「そ、そうか良かっ………え?」

『どうしたの??』

「い、いま何て言った?」

『りゅ、龍介君…です…』

「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!////」

『きゃっ!なに!?』

「俺も詩って呼ぶぅううううううう!!!!」

『あ、ありがとう//』

「し、し、ししししし…詩…さん…い、行きましょうか…」

『えーと?なんでさん?なんで敬語なのかな??』

「だって緊張がぁぁぁ~」

『ほら!行こっか!』

私は龍介君 の手を引いて歩き出した
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