一人になるということ
~未月~

俺達はその後ショッピングモールなどへ行き、ベンチで休憩している

「星キレーだなー!」

『そうだね!』

「もうすぐで七夕だもんなー」

「あっ!もうすぐで詩の誕生……」

また…

まただ…

詩のあの顔だ…どうしてそんな顔するんだ?

この前も、いや、この間よりもっと辛そうな顔をしている

俺は詩を抱き締めた…
そんな顔見たくなかったから…

「どうした?なんかあったのか?」

『な、なんでもないよ』

「ウソだ。ならこんなに震えてないだろ。」

『っ……』

「言いたくないなら言わなくていい…だけど、泣いてもいいんだぞ。悲しい時は泣け、それが1番だ。」

『あ、あれ?おかしいな…っ…』

詩の顔からは涙が溢れていた…
それだけ辛いんだな…





~恋羽~

「もう、大丈夫か?」

『うん、もう大丈夫ありがとう!』

本当は…全部言いたい…全て言ってしまえば楽だった。

その楽な道を選んでしまえば私の大切な人が居なくなってしまうから…

『今日はありがとう!楽しかったよ!』

「おう!また明日な!」

『明日は学校休みだから部活行くね!バイバイ!』


明日が最後……

私は今日の思い出に涙して眠りについた



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