一人になるということ
~未月~

「未月~今日恋羽休みだってさー」

部活中に小野寺が来た

『休み?昨日は元気そうだったのにな』

「体調が悪いらしいぞ??」

『後で見舞いに行ってみる、ありがと』

「おう!お大事にって言っといてくれよー!」

体調悪かったのか…もしかしたら昨日泣いたのは体調が悪くて辛かったからか?だったら重症だな…



部活が終わり皆が帰った後、最後に俺が窓閉めをしていた

カタン

誰かが入ってきたのか?
目線を移すと…

「詩?」

『うん、ちょっとここに来たくなっちゃって』

「具合は大丈夫なのか?小野寺も心配してたぞ」

『そっか、ごめんね、でももう大丈夫!』

「なら良かった、ムリするなよー!」

俺は窓閉めをする為に詩に背を向けた

『ねぇ、龍介君…』

「ん?なん…」

俺が振り返ったら俺の口は詩の唇によって塞がれていた

『ふふっ、ごめんね!』

「お、おま!おおおおお!き、き、ききききききす!キス!」

『龍介君とキスしたら元気出てきたなー!』

ふと、詩は部活の時計を見た

『私もう、行かなくちゃ…』

「も、もう行くのか?」

『うん…バイバイ…元気でね…好き、だったよ…』

「………ぇ?」

詩は走って出て 行ってしまった。

俺はキスをした驚きでまだあたふたしていた…


その後

どれだけ追いかければ良かったと…後悔することになるとも知らずに……

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