君の気持ち、知りたいんだよ

『....あのさ、』


沈黙を破ったのは、私ではなく、拓海の方だった。


『その...バスのやつ、悪かったな。
もう、あんなこと絶対にしねぇからさ。
そりゃ、好きでもねぇやつにあんなことされたら、泣きたくもなるよな。
まじ、ごめん。
あっ、俺、誰かいないか探しに行ってくるわ。
ここで、待ってろよ。』



そう言って、歩きだした、拓海。


『ま、まって!!!』


拓海は、すごく驚いた顔をしていた。
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